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高校の教科書、第一学習社の夏目漱石の夢十夜を読んでみた

書き出しが夢一夜、だからタイトル通り十まであるのかと思ったら、次は第六夜で計二つのお話しだった。でも本当は十夜まである。書き出しは、こんな夢をみた、から始まるものが多いが、唐突に、始まるものもある。【読書感想文】太宰治の猿ヶ島とスピッツのエスカルゴ

女がぱっちりと開けた「目」は何を象徴しているか・・・これは死にゆく女のことだから、象徴しているのは「生」だ。彼女はまだ今生きている、ということを強調しているのだ。とうてい死にそうには見てない、と思っていたはずなのに、もう死にます、と女に言われるとすぐ納得しているのは現実世界ではおかしな描写だが、なにしろ夢の世界の話なのだから心の動きも合理的ではない。

「真珠貝」「星の破片」から受けるイメージはどのようなものか・・・ファンタジーだ。夢の中なのだから幻想的なイメージだ。墓穴を掘るのにも現実的でなく、星のかけらが手に入るわけでもない。

「上からそっとかけた」「かろく土の上へ乗せた」という動作には、どのような気持ちが表れているか・・・大事にしている気持ちが表れている。女をやさしく大切にいたわっていることがわかる。

「真っ白な百合」は、何を表しているか・・・死んでしまった女性のこと。美しくて清楚で、良い香りがする女のイメージだ。

百年はもう来ていたんだな・・・真っ白な百合は実は女だったんだな、永遠の時間に自分も入ってたんだな、生と死、時間と空間も超えて、二人の愛は成就したんだな。

「明治」と「運慶」「護国寺」という取り合わせの設定は、何を意味しているか・・・夢の中なので時代がめちゃくちゃなのはあるあるだ。自分は明治だし、運慶は鎌倉時代の彫刻家、護国寺は江戸時代に建てられた。

「よほど無教育」と評価するのはなぜか・・・仁王がなにかを知らず、ただ見た目から強そう、と言ったり、日本武尊と仁王を比べていることも、日本の歴史や文化を知らない者だ、と評価されている。

「自分はこの言葉をおもしろいと思った」のはなぜか・・・若い男がほめた点が、運慶の仕事ぶりをよく見ていて、さきほどの無教育な人とは違っていたから。

「彫刻とはそんなもの」とはどのようなことをさすか・・・彫刻とは木の中に埋まっているものを鑿と槌で掘り出すもので、まるで土の中から石を掘り出すようなものであるということ。

明治の木にはとうてい仁王は埋まっていない・・・これは明治の人間に向けた漱石の批判と思われる。若い男の言った通り、本当に誰にでも出来ることが彫刻かと、信じて試す自分は明治の人間なのだ。明治の人間は周りに左右されてばかりで、内なる力をもってないから芸術を表現することは出来ない。

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