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太宰治のきりぎりすに草野マサムネの14番目の月や米津玄師のアイネクライネに通じるものを見る

女性一人称が語る、という共通点を持つ。

「14番目の月」は、ユーミンの荒井由美時代の曲らしい。ユーミンでも聞いてみたけど、もう草野マサムネの声が断然耳についちゃってるので違う曲のように感じる。スピッツの歌詞には、ちょっと女の子っぽい言い回しがあると思う。例えば「漣さざなみ」の〜君に会うのよ〜、もそう感じた。でもこの曲は完全に女性の視点から歌った歌。

【読書感想文】太宰治の猿ヶ島とスピッツのエスカルゴ

15夜お月様は満月。その日までどんどん膨らんでいった月は次の日からどんどん欠けていく。だから14番目の絶頂の一歩手前が好きなの、っていう歌詞だ。そんな乙女チックな詩を男の声で歌うところに新鮮さがある。

太宰治のきりぎりすは反対を押し切って結婚した夫に愛想を尽かした妻の嘆きがユーモアたっぷりに語られる。現代でもバッチリ通用する妻の言い分。これを太宰治という男が描写する。

きりぎりすhttps://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1571_20655

米津玄師のアイネクライネ。アイネ(一つの)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(音楽)がパッと思い浮かぶが、ナハトムジークが無いから、ちっぽけ、ってタイトルになるのかな、若い女の子の目線で恋が語られる。

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