虫よけにオニヤンマをベランダにぶらさげて蜂から猫たちを守る
猫たちはいつからか外を怖がり、家族以外はうけつけなくなった。子猫の時は家に誰が来てても素直にだっこされてたが今はピンポンが鳴っただけでも一目散に二階に上がっていく。家に上がってくる人がいようものなら、二階の寝室のクローゼットの中に入る。そのためクローゼットはいつも隙間を開けている。いつでも彼らが逃げ込めるように。
転機は二回考えられる。一回目は去勢手術。生後五か月ぐらいの時。迎えに来てくれた保護猫のチームの人の気配を察知すると家じゅう逃げ回った。無理やり閉じ込めて送り出すことになったから一泊二日で帰ってくるまで胸が痛かった。ネコを初めて飼う人は、キャットフードと木質ペレットトイレの次に洗濯ネットが必須です
きっと怖くて痛い思いをして、人間不信になったのだと思う。もう一回は我が家にエアコンを追加した日だ。スウェーデンハウスの壁に穴を開けるため、すごい音がした。クローゼットに隠れていたが、業者さんが帰ってからも出てこず、夜遅く出てきてからも異常行動が見られた。ジョルはそうでもなかったが、アズはおかしな行動でぐるぐる回ったり変なうなり声をあげたりしていた。翌日には治ったが。そのあたりから、来客を恐れるようになった。
ねこが好きな人は多い。我が家にやってきて猫がいるとわかると、チュールをやったりしたがるのだけど、チュールではなびかない。無理やり近づこうとすると、アズはシャーっと威嚇の声も出す。
そんな彼らも私が洗濯物を干しにベランダに出るときは、興味津々で一緒についてくる。なんなら、その時間を知って、干すとき、取り込むとき、にスタンバっている。スウェーデンハウスのベランダはすのこだから、出るとすぐ木の感触を堪能するがごとく仰向けになる。ベランダの周りをモッコウバラがめぐってるから、葉っぱの感触をかいだり花をかじったりする。風の匂いを嗅いだり、鳥の声を聴いたりするのはきっと楽しいだろう、そう思って、ベランダに出していた。
ある日、ベランダに残したまま私は階下に降りてきた、するとしばらくしてフギャーっと声がしてダダダっとアズがおりてきた。どうした?っと思ったけど、特に気にもしていなかった。その後時間がすぎて、お風呂場のカウンターの下にいるな、ということは確認していたが夕方、居間に出てきたアズはびっこを引いていた。前足を片方上げたまま、ひょこひょこ歩いてきたあずは、明らかに片手が大きく腫れていた。初めて私はその時おどろいた。あずちゃん!お手てどうしたん!ちょっと!見せて!痛いの?と騒いだ私にびっくりしてアズは二階に逃げて行った。クローゼットに籠るアズに半分パニックになった私は、お医者さん!行こう!かごに!ほら!と詰め寄るとアズは威嚇の声を出した。
そんなことがあったからベランダに暖かい季節に出すと蜂に襲われる可能性がある。蜂除けに適したものが見つからず、殺虫剤的なものは使いたくないし、と思ってみつけたのがこのオニヤンマだ。オニヤンマは小さな虫を食べるから、蜂もハエも蚊もみんな、あの黄色い縞を見るを逃げていくという。一年ほどつけてみての感想は、ずいぶんましになったような気がする。蜂にさされたアズは結局病院には到底つれて行けそうになく、私が一人で薬だけをもらいにいったが、その薬を使うことも嫌がり時間をかけてペロペロなめて治した。


