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ル・クルーゼLe Creuset がインテリア以上にはならなかった

ル・クルーゼのことを知ったのは、今から30年以上前。実家で暮らしてた独身の頃。見た目の可愛いお鍋があるんだなぁ、と。フランス製かぁ、色も華やかー。機能も優れてるんだ、一流シェフ御用達って。

今と違ってネットは無いから、海外のものは海外通販というやり方で手に入った。ファックスでやりとりする。カタログ送って下さい、何番の購入します、クレジットカード番号は〇〇です、みたいな、今から考えると気に長くなることを、ワクワクとやっていた。

うろおぼえで検索してみたけどかつてお世話になったアメリカのキッチングッズショップは見つからなかった。鍋がブランドごとに、セール価格で売られてて、ル・クルーゼもその中にあった。

フランス製なのにアメリカで買うのが安い

その社会の仕組みがわからないけど、日本で買うよりダントツに安い値段と、すごいバリエーションに、一つ、二つ、、結局三つ買うことにした。当然送料が要るが、送料を入れても日本で買うより安いということと、日本では見たことの無い色に迷わず申し込んだ。本体代プラス送料、何度も確認してクレジットカード払いで、ちゃんと荷物は届いた。本体代もクレジット引き落としされた。ところが送料の引き落としが翌月になっても無かった。英語がいまいち伝わってなかったのかもしれないし、何かの割引かもしれない。そうなると、三つのル・クルーゼはめちゃくちゃ安く手に入れたことになる。

初めて使う鋳物のなべは初心者には、扱いにくかった。

とにかく重い。

煮込んでるときはいいけど、洗うときは神経を集中させないと、洗剤に手が滑り落としでもしたら、確実に周りのお皿やコップを割ってしまう。厚手なので焦げ付くようなことはなかったが、ちょっと炒める、とか、サッと片付けるとかに向いていない。可愛い見た目も、蓋の出番がそれほど無い。気がつくとお嫁入り道具の一端として保存する、ということで落ち着いた。

それから数年、晴れて結婚し、重い三つの鍋たちは新居に移動させた。新しい家具、新しい生活にル・クルーゼは本当に映えた。嬉しがって度々、友人を家に招く。独身の女子にとって、可愛いキッチングッズは憧れにうつる。

日本では見ない色よねー、そうなんよ、海外通販でねぇー、わー上手に買えたんだー、可愛いー、、、

そんな会話が繰り返されるも、鍋たちはコンロの上に上がらなかった。いつまでもキッチンの一等地に鎮座するも、熱くなることも、水を浴びることもなく、ただホコリをかぶっていった。

宝のもちぐされ、ブタに真珠、猫に小判、、、料理人にすればそうなのだろうと思う。でも、購入から20数年、今でもル・クルーゼはトキメキを放ってくれている。

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