京都の四条界隈の路地を入ったところにあった、たまごサンドが売りの超高齢夫婦の店
この画像はイオンで見かけたもの。暴走やね。これは合わへんわ。京都は出汁巻が好きだしパンも好き、でもこれは合わへんなぁ。京都のパン屋でシズヤがあるけど、そこの名物サンドには、厚焼き卵をサンドイッチにはさんでるのがある。普通サンドイッチの卵っていえば、茹で卵をつぶしてマヨネーズであえたもの。でもシズヤのはオムレツみたいな卵がはさんである。
それはそれでなかなか美味しいけど、出汁巻とコッペパンは難しいのでは、、、買う気にはならなかったけど、やはりあれから二度と売り場には見かけなかった。やっぱ、売れ行き悪かったのだろう。
イオンの攻めの姿勢は好き→モノプリMonoprixのビスケットがイオンで買える幸せ
そういえば昔、面白いお店があってね。
まだ結婚する前だから、今から20年以上前に行ったお店。
先日ふと、あのお店もう無いだろうね、と旦那と二人で近くまで用事があったから通ってみた。
場所は大通りからは結構入り込んだところ。狭い路地を抜けた場所で、記憶の場所とはだいぶ離れていた。それに、こんな外観だったっけー?自分の記憶って曖昧なもんだなぁ。店の看板ももう無いし、新しくオープンする気配もないことが外から見てもわかる。
このお店には強烈な印象が残っている。
季節はちょっと寒いころ。並ぶらしいよ、と聞いてたその店に、なんとかスルッと旦那と二人で入店出来た。名物のたまごサンド、それに、旦那が熱燗飲みたい、と注文した。
普通はハイ喜んで!
ですよ。ウエイトレスさんは。注文したんだもの、さらに追加なんだもの、喜ばれることだと若い二人は思ってた。ところが返ってきたおばあちゃんの言葉、
花見しはんの?
え?
え、あ?
と、まごついていたら、そのまま引っ込んでった!そしてすぐ、熱燗は出てきた。
なんか、すみません、恐縮した。なにこれ、頼んだ方が謝る感じ?マナー違反だった?でもメニューにあるもんね。
長居は困るってことだろう。食べたらサッサと金払って帰ってくれ、次の客を入れたいんだから。とは言われてないが、人気の店なんだから回転早くしたいんだね、という感じは伝わってきた。
狭い店のいくつかのテーブルに、ほぼ注文が行き渡ったと思われる頃、耳の遠いおじいちゃんマスターに、状況が読み上げられた。おばあちゃんウエイトレスの声は高らかだ。3番さんはあと〜、5番さんは〜、とそれぞれお待たせしている注文が読み上げられたあと、え〜、◯番さんは、もうあと、いんでもうたらええだけや。
!!
いんでもうたらええだけ!!
店内に広がるクスクス笑い。もう帰ってくれたらええだけの◯番さん、、、客同士に広がる謎の一体感。
わざと聞こえるように言ってるのか、ただただ耳の遠い二人なのか、悪びれた様子はないおばあちゃん。
京都の人は性格が悪い、とよく言われるが、同時にそれを微塵も面に出さない、とも言われる。
めっちゃ出てる(笑)
気持ちいいぐらいサッパリと面に出してるし。
味は美味しかったと思う、お支払いも特に変わったところもなく普通に済んだ。しかしあの一連、、、忘れられないやりとり。