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【読書感想文】太宰治の猿ヶ島とスピッツのエスカルゴ

高校の教科書に載ってることも多いらしいが、初めて読んだ、太宰治の猿ヶ島。

ちょっと気になって読みたいな、と思ったらネットですぐに出てくるから本当に助かる。タダですよ、無料。本屋に出かける必要はなく、購入費用が要るわけでもなく、最高です。読んでみたいな、という気持ちは簡単に忘れられるので、まぁそこまでの情熱だったのよ、と言われたらそれまでなのだけど確認したいの。大したことないのか、予想以上に出会って良かったと思うのか。で、読後感想、

スピッツのエスカルゴが思い出された。

共通点はそれだけ。

草野マサムネは歌う、つまらない 下らない 目覚めた頭が 否と叫ぶ

否と叫ぶ、いなとさけぶ、、、この歌詞がどうも頭に残っていて、曲のタイトルも内容も知らないままだった。そして猿ヶ島の内容と何の関係もない。

けれども、けれども血は、山で育った私の馬鹿な血は、やはり執拗に叫ぶのだ。
 ――否!

『米津玄師が歌う井伏鱒二の山椒魚』はこちら→https://alajaponais.com/%e5%b1%b1%e6%a4%92%e9%ad%9a%e4%ba%95%e4%bc%8f%e9%b1%92%e4%ba%8c%e3%81%ae%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%84%9f%e6%83%b3%e6%96%87

主人公は何やら箱の中に入れられてこの地に連れて来られたらしい。大きな海原を渡ってきたと言う。島は、あたり一面深い霧の中、そびえ立つ岩山。簡単に裾野をグルリと一周出来る規模。ココがどこやら誰かが住んでいるのか、わかっていることは、そろそろ夜が空けるということ。一本の枯れ木に登り、降りる時に枝が折れた。

突如、一匹の猿が現れた。

突然のことに度肝を抜かれ警戒したものの、同郷である、と言う。同じ猿だ、と言う。同じ猿?

え?あんた猿なん?

霧が晴れて青い目の人間たちが、ゾロゾロやってくる、恐れる彼に友は言う、俺たちの見せ物なんだから面白いよ、と。そして頼みもしないのに饒舌に彼らを説明し始める、あれは人妻、あれは学者、、あれは地主、、、説明には随分毒がある。そんな中、いつ来ても同じ!と叫ぶ子供に、彼は気づく。

見せ物は自分たちの方なのだ。

そう、彼は動物園の猿。はるばる日本から海を渡りイギリスはロンドン博物館の動物園まで連れて来られたのだ。同じ境遇の彼を不憫に思い嘘をついた猿は、ここの暮らしも悪くないと彼をなだめる。確かに食いはぐれることはない、だが、

執拗に叫ぶのだ。
 ――否!

危険をおかして、安定した生活から逃げ出す。何が約束されているわけでもないのに、このままではいけない、本能が訴える。

スピッツも、道からそれて、ざらざらの世界へ、と歌うから、まんざら共通点はあるのかもしれない。それにしても

エスカルゴって(笑)

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