スウェーデンハウスの評判で後悔、失敗しないために、10年住んでわかったこと
我が家のスウェーデンハウスは丸10年。カビと寒さに悩み、家の建て替えでスウェーデンハウスを選びました。一生に一度の大きな買い物、失敗したくない!後悔したくない!
スウェーデンハウスより良い家を知らない私
スウェーデンハウスhttps://www.swedenhouse.co.jp/
どんな流れで、この一生ものの決断をしたかブログで振り返ってみました。
10年前、それほどネットにリアルな声はなかった頃ですが、日々マイホームのための検索をしていました。大手ハウスメーカーはほとんど、地元の工務店まで、いろいろしらべていくと、自分が理想にしている家がわかってきました。Amazonで良い家の作り方を見る
①暑さ寒さに強い家がいい。ことと ②無垢の木材が使われてること。
この二点でした。①は品質の問題。②は見た目の問題。この二つが自分の中で妥協したくないことだ、と思い始めました。
当時は2DKの賃貸アパートで、5歳と8歳の息子との四人暮らし。結婚してそろそろ10年というタイミングでした。
結婚当初は、一戸建ての実家から比べるとアパートって暖かい〜、と感激でした。ただ、結露がスゴイ!カビが凄い。夏はエアコンの効きが良くても、止めた瞬間暑い。冬もサッと部屋が暖かくなるけど切った瞬間、寒っ!部屋の温度計は適温でも、壁が冷たい、床が冷たい。結局、部屋は芯から温まったり冷えたりしてないんだなぁ、っと思っていました。それでも実家の木造家屋のすきま風に比べるとずっとましでした。ただ、実家には無いがアパートで困るあるもの、それは結露。外との温度差があると発生するから冬の窓ガラスはびっしり濡れてカーテンは年々カビが酷くなっていきました。効率よく、とリビングだけ締め切って暖房を入れるけど、ちょっと襖が開いた瞬間、冷気がすごい。台所の流し下の扉を開けても冷気が。押入れを開けても冷気。湿気取りの箱にあっと言う間にタプタプと水がたまり、奥の方から、カビの匂い。毎年2月は、「もうこれ以上寒くなったらどうしたらいいの?」という感じでした。最後の年は天井の隅っこからポタポタと溜まった結露が落ちてくるほどでした。アパートの一階だからそうなのかなぁ、とも思ってました。他の住人に聞くと、部屋はそこまで暖かくしてない、カビ予防のため、押し入れの襖は外してる、などと言う人も。そうかぁ、暖かさと快適さは同時には手に入らないかぁ、と考えてました。
友達の中にはマイホームを建てていく人も増えていき、お邪魔すると、エアコンの効きは一戸建ては悪いよぉ、とのこと。おしゃれで吹き抜けなんか作ったけど冬は暖簾吊るして少しでも暖気が逃げないようにしてる。じゃなきゃスゥスゥして寒い〜と。
でも大手ハウスメーカーも工務店も、ウチは冬暖かく夏涼しい家です、ってみんな言ってるなぁ、展示場いくと構造が見える仕組みになってたりして間違いありません、とアピールしています。
そんな時知ったのがネットでスウェーデンハウス。聞いたことないメーカー。こんな洋風の家も近所で見たことない。輸入住宅ではなくて日本の会社、とある。実家の親に話すと、外国のもんが好きやからねぇアンタは、でも、
日本には日本の住宅が合うんじゃない?
という意見。うん、説得力ある。スウェーデンと日本は気候が全然違う。スウェーデンには合うかもしれんが、日本は夏、熱帯になるし、梅雨もある、冬は底冷えするような京都の気候 に果たして合うだろうか。
最大のきっかけがSNS。今でこそ珍しくないが、その時はビックリした。だって
ハウスメーカーが同じ、というだけで集うSNSの人たちがいる。
スウェーデンハウスに興味のある人は誰でも参加できるよ、とあったので実際建ててない人だって参加することは出来る。驚くのが皆さんの「スウェーデンハウス愛」がすごい(笑)。ウチはこう建てた、とかこう工夫した、に始まり、ネット上で建築進捗状況のアップ、住まいにまつわる疑問、アイデア、担当者とのやりとり、新居のweb展示会と、スウェーデンハウスを検討する者にとっては生の声が嬉しい。この人たち全員社員とか、サクラとか、?いやいやいや、社員なら余計おかしい。もうとにかく、家の話するのが楽しいっ、という雰囲気でした。
私も仲間になりたい!
それまでに検索していたどのメーカーにもそんな集いはなかった。それよりも失敗した、後悔した、ハウスメーカー社員だが自社だけはやめとく、まで。そりゃぁ、一生一度の大きな買い物だから満足出来なかった時の気持ちは計り知れない。ただ、
スウェーデンハウスも残念だった、
と言う声も聞いた。だが読んでみるとそれは家そのものではなく、担当者の態度である場合だった。担当者がすぐに動いてくれない、とか適当に済まされた、とか、言い方が解せない、など、何というか「人」に対する残念、だった。ウチの担当者は「自分もやっぱスウェーデンハウスに住みたい!」と、入社してしばらくしてからマイホームを建てた人だったので気持ちは熱かった。SNSの中でも、北海道から九州までメンバーがいるが、地方によって対応が違うこともあることがわかる。だが、どこで建てようが品質の標準装備は変わらない。どの部屋も枠にはパイン材が通っている。床から10センチぐらいの所にも部屋のつなぎにも必ずパイン材が当ててある。他メーカーで窓を木枠に出来ますか?と聞いたらどこも、出来ます、追加料金ですが、と言われました。しかも本物の木ではなく木の柄がアルミに貼ってある、でした。
こんなこともあった。展示場を巡っていた時、私の親が一緒に来ていて、他も見といた方がいいよ、と他メーカーに入った時、そこの人に、いやぁ、娘はあっち(スウェーデンハウスを指差して)が気に入ってるんですけどね、と言った。するとその人、「あぁ、それじゃあもう、あそこじゃなくっちゃ。あそこ(スウェーデンハウス)を気に入った人はもう他では満足出来ませんよ。僕たちとは根本的に全然違うとこですから。」と。意外でした。
ただこのスウェーデンハウス、普通の感覚だとわからないことがいくつかある。今、検討している人がいたらぜひ教えてあげたい、
「住んでから解消された二つの不安」
❶一つ目は窓。
家は窓から、というキャッチフレーズで、回転窓はスウェーデンハウスの大きな特徴だ。お風呂の窓についてはこちら↓
『失敗知らず!スウェーデンハウスのお風呂の窓だけは木製じゃなく』https://alajaponais.com/%e5%a4%b1%e6%95%97%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9a%e3%82%b9%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%83%bc%e3%83%87%e3%83%b3%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%81%ae%e3%81%8a%e9%a2%a8%e5%91%82%e3%81%ae%e7%aa%93%e6%9c%a8%e8%a3%bd
この窓に惹かれる人も多いと思うが、逆に、回転しない窓に変更して下さいは、意味がない。普通のスライドタイプで網戸と雨戸をつける、という発想はこの家には合わない。見た目の問題ではなく、性能の問題。私も当初、
えぇっ!網戸無し?
めちゃくちゃびっくりした。だって虫入ってくるやん。え?窓開けないって?いやいやいや、有り得ない。何の為の窓?雨戸も一階はあった方がいいんじゃない?そこで、全窓につけたかったが、5箇所に網戸を付けた。一箇所につき数万円の出費と言われたが、実際にはポイントで使えますから、と無料だった。で、10年経った今、窓をしょっちゅう開けているか、と聞かれると、答えはノーだ。一年に、10回ぐらい。私が窓を開けないタイプとかじゃない。アパート暮らしの時はもっと頻繁に開けていた。数えたことは無いけど、多分春、秋はしょっちゅう、夏でも夜や朝に、冬はあんまり、かな、で、一年の三分の一ぐらい。暑いから、と言って開け、換気がしたい、と思い開け、開放的な気分になりたい、と思って窓は開けていた。それがスウェーデンハウスに住んでから窓を開けることが極端に減った。何故か、
三つ理由がある。
まず、
①24時間換気されている スウェーデンハウスには24時間365日換気システムが作動している。我が家の場合、一階と二階そしてトイレに吸い込み口があり、各部屋の天井には吐き出し口がある。そこを通ってずっと換気されているので、家の中に空気が澱むことがない。そのため各部屋のドア、トイレも含めて隙間が数センチ空いている。わざわざ外の空気を入れましょう、という配慮は要らなくなった。
②開けるとうるさい 住み始めて驚くのが外の音が聞こえない、ということ。家の前を車が通ったり、人がおしゃべりをしてもあまり聞こえない。雨や風もすごくなるまでは気付かない。だから我が家の騒音も外に漏れない。息子がギターを弾こうが、ピアノを弾こうが、私が怒鳴ろうが、大音量で音楽や映画をつけようが、友人とパーティーしようが外には聞こえない。これに慣れると家に一人でいる時の静寂がすごくありがたくなる。ただ窓を開けると一気に雑音は当たり前だが入ってくる。ついでにタバコの煙の臭いとか何処かから色んなにおいも入ってくる。それでも春や秋はカーテンの揺れる雰囲気、草花の芽吹きの匂いが好きで開けている。
③暑くも寒くもない やっぱりこれが一番の理由だと思う。スウェーデンハウスは暑くないし寒くない。この家で幼少時から過ごした子供が初めて一人暮らしをするとこういうことに↓
建築の時、ものすごい分厚い何かが壁に埋められていた。屋根裏にも何やらいっぱい吹き込まれていた。よくある建築現場のシートみたいなのではない。魔法瓶みたいな、というかダウンジャケットのような、というか、とにかくがっちり防御されていた。住み始める時に、
エアコンは付けっ放しがいい、
と担当者に言われていたが貧乏性の私は、ある程度暑くなったり寒くなったりするまでエアコンはオンせず、また、外出する時は当然のように火の元を確認すると同時にスイッチを切った。オール電化にした電気代も気になっていた。が、この考えは間違っていることに最初の年に気がついた。スウェーデンハウスではエアコンは付けっ放しの方が良いのだ。エアコンはかなり暑くなったり寒くなったりした部屋を快適にするにはゴウゴウ音を立てて頑張るのはどこの家でも一緒。その時が一番電気代がかさむ。家にすき間が無いからすぐ快適温度になる、しかもスイッチを切っても長い間その温度をキープしてくれている。だが切るとゆるやかながらも外の温度に寄っていく。つけたり消したりするにが一番高くつく。だからまだ暑くなったり寒くなったりしてない時点でゆるい設定でエアコンをオン。シーズン中、付けっ放し。24時間。オール電化は夜11時から値段が三分の一になることもあり、夜中にしっかりキープし続けてくれる。しかもずっと弱い運転だからエアコンの風が嫌い、ということにもならない、ほとんど稼働していない時もある。だが実際外はグングン暑くなったり寒くなったりしていく。我が家だけいつまでも春先のような温度が続いている。しかも二階建ての家をたった一台でカバーしてくれる。夏は二階の一台。冬は一階の
一台で家中どこもかしこも同じ温度
になる。もう、トイレが寒いとか、二階は暑いとか、そういうことは起こらない。真冬に玄関で寝ようと思っても寝られる。吹き抜けも階段もスゥスゥなんてしない。真夏に二階の部屋が暑くなることもないし、梅雨の時期でも家の中はカラッとしている。リビングの床はパインの無垢材だけど、床暖?と言われるほど外気温に影響されない。ドアを開けたり窓を開けたりしても、早く閉めて!と叫ぶこともない。暖気も寒気もしっかり大きいから、ちょっと外気が入ったぐらいで部屋の温度は変わらない。それで、ガス代が無くなったというのに、
電気代がアパートの時より安い。
以上の理由で窓に対する概念が違う。だからアルミサッシの窓はもう考えられない。外気温との差が大きいと結露が出来るはず。それが不思議なことにほとんどない。理由は窓ガラスが3枚だかららしい。普通の窓はガラスが一枚だが、スウェーデンハウスの窓はどれもこれも三枚になっている。なので一番外側のガラスと一番内側のガラスとの間に真ん中のガラスで仕切られた二つの空間がある。これがクッションになって外気温から三段階で家の中の温度になる。窓から冷気が来るのが普通だが、それがぐっと抑えられる。おかげで家の中の壁、床、がいつも冷たくないし熱くない。
知らん間に夏が来て、知らん間に冬が終わってる。
❷二つ目はメンテナンスの問題。
窓枠が木製ということで、メーカーはこまめにキシラデコールを刷毛で木部塗装することをすすめるが、このことに、ものすごく不安を煽られた。一般の住宅の窓枠はアルミだからほったらかし。でも熱伝導が低いことを売りにするスウェーデンハウスの
木製木枠は腐るのではないか?
カビるのではないか?あっという間にみすぼらしくなるんじゃないだろうか?展示場のお姉さんは私がちょこちょこ塗ってますよーと、さも負担が少ない言い方だったが実は頻繁にプロがメンテナンスして取り替えてるのかもしれない、、。近所にも新築当初は綺麗な木目だった門がひと月も経たないうちに黒ずんでいるのを知っている。スウェーデンハウス独特の木製ベランダも塗装はどのぐらい保つのか?端から朽ちてくるのでは、、、そんな心配をよそに、マイホームの点検は50年は無料で、それ以降もご要望に応じてさせてもらいます、と担当者は言う。
木製の家に50年?!
母は鼻で笑った。日本の住宅は最初から2、30年で建て替えられることを前提にしている。鉄筋コンクリートでもないのに、木で建てた家が50年ももつわけがない。しかしメーカーはスウェーデンハウスの木材は全て80年以上のパインを使っている、だから80年以上もつ、と胸をはる。
賭けだったかもしれない。でもここまで言い切る心意気を信じた。木造は腐ってくるよ、という親たちに、
じゃぁ法隆寺はどうなる?
東寺も金閣寺も清水寺も、何百年も経ってるやん。あれって中に鉄骨入ってんの?キシラデコール塗ったはんの?結局、私はすっかり洗脳されたのか、気がつけばスウェーデンハウス教になっていた。
後日、建築関係の仕事をしていた知り合いが、「昔、基礎が頑丈すぎて解体にすごく手間かかった家があってねぇ、なんじゃこの家、、って思ってた。それがスウェーデンハウスって後から知ってさ、いざ、自分が家建てる時に色々勉強して、あぁ、ココしかない、ってね、だからスウェーデンハウス間違いないよ」と教えてくれました。
さて、10年経った今、我が家のメンテナンスはどうだったか、というと
10年間まだ一度も窓枠を塗ったことはない。
南側の窓枠は特に日が当たるので劣化しているのだろうけど、想像していた黒ずみもカビも無い。ベランダや妻飾りの白いペンキはところどころハゲてるが、あぁ、いかにも本物の木なの、という感じがかえって気に入っている。キシラデコールはスウェーデンハウスが刷毛などと一緒にプレゼントしてくれたが開けたことはまだない。10年ぐらいでは大丈夫のようだ。
知っておかないといけないのは木は同じ物は一つとして無い、ということ。知り合いの方は、トイレのドアの木の節目が穴が空いてるように薄くなっている箇所があった。担当者が取り替えますね、と申し出たが、これも一点物。珍しいのでこのままで、とかえって喜んでSNSにアップしていた。アルミや既製品の材料だったらこうはいかない、ただの不良品。そして木は生きている。色が少しずつかわり、傷がつき、湿度で伸縮し、ピシッとかギッと音が鳴る。裸足でいても、フローリングはペチャっという感覚だが、無垢の木はサラサラしていて柔らかいから、ゴロンと寝転ぶ気になる。
約束通り、定期的に訪問して、私たちではチェックしようがない床下なども確認してくれる。それ以外にも、新築時に設置した電化製品の不具合も毎度、まずスウェーデンハウスに連絡する。すると各メーカーなり、業者さんがやってきて対応してくれる。我が家はトイレとエアコン、給湯器など、この10年で、5、6回お世話になったが、無料で修理交換してもらわなかったのは一回だけ。今回はまだ保証期間ですから、とか、ご不便をおかけしましたから、などとその度どの業者さんも言ってくれるが、これはスウェーデンハウスを通しているからであって、もし、電化製品のメーカーのお客様センターにでも直接問い合わせしていたら、値段交渉から始まっていたと思う。
スウェーデンハウスで良かった
10年間ずっとそう思ってる。同じハウスメーカーというだけで友達が出来る、さしずめ、家友?オフ会もあって、担当者が展示場を快く集合場所に貸してくれた。その後、近隣の仲間宅を周った。ちなみに芸能人では、とくダネの小倉さん、将棋の羽生さん、高須クリニックの院長らがスウェーデンハウスらしい。
実家では、夜、寒くて目が覚めた、とか、朝、暑くて寝てられない、とかいう経験をした。そんな経験のない我が子達は、将来どうするのだろう。外出しても旅行に出ても、
あぁ、早く帰りたい、
と思う。どこよりも快適な我が家。