英検S-CBTでUNI の鉛筆は不可でロケット鉛筆を貸してくれる
英検にはわざわざ年に数回の受験を待たなくても、S-CBTというほぼ毎週末、開催している受験スタイルがある。京都だったら四条烏丸か京都駅前、または福知山が会場になっている。当日は、1人一台ずつパソコンの前で受験出来る。高校英語教科書の旧プロミネンス3prominence3東京書籍の全訳解説
どんなもんかな、と試しで受けたが、収容人数40人ぐらいの、学校の教室よりもずっと小さな部屋に通される。部屋というより仕切りのある空間、といったほうがよい。パソコンがずらりと並んでいて、各自ヘッドホンで試験を受ける。その座席に行くまでに三回ぐらい受付をする。わずか二メートルぐらいを、ちまちま移動する間のことなので、三歩進んだら、またいちから名前を聞かれ、立て板に水のごとく説明がなされる。何をそんなに警戒されているのか、と驚く。聞かれることは、本人確認、試験の説明、本当にカンニングできるようなものを持ち込んでいないか、などだ。その最後の三回目の受付で筆記用具を確認されるのだが、
三菱鉛筆が不可!
マスクをした二十代ぐらいの若い男性が、じろじろじろじろっと鉛筆とシャーペンををなめまわすように見て、こちらの鉛筆は持ち込みできません、なぜなら英語が書かれているからです。と言う。思わず、えっ!と声が出た。そうなんですね、と付け足すと、代わりにこちらを貸出します、と言われて出てきたのがロケット鉛筆。
昭和にあったやつ
鉛筆に英字があっても、メーカーなら大丈夫と注意書きがあったし、そりゃそうだろ、と思ってたし、そもそも英検準一級を受ける人が、一本の鉛筆に書かれたメーカーの広告で合格を切り抜けるとは思えない。
そんなことが頭をめぐったが、もはや三度目のやりとりで、少しでも逆らうとブザーが鳴り響くような雰囲気だったから、こういうもんなのかな、とおとなしくロケット鉛筆を借りた。消しゴムはその場でカバーを外すように言われた。カバーを外したら好きな子の名前を書いてるような人はどうなる?これはプライバシーの、、と一瞬頭をよぎった。
言われた席で待機するが、隣の人との距離は普通に近い。間仕切りがあるが、自習室のような個室感はなく、コロナ渦のカフェぐらい。当然話しかけはしない。英検準一級なら、ほぼ英会話に不自由のない人たちで、英米語圏のカルチャーに慣れた人たちだろうが、絶対目を合わさないスキルを駆使しあう。
各自に用意されたヘッドホンとディスプレイがあることから、初めて知るのだが、リスニングテストもスピーキングテストもパソコンに向かって受ける。さらに、最初のテストはスピーキングから始まる。
本来、一次試験で筆記が受かった人だけが、二次試験の面接に進むのだが、SCBTの場合、最初が、面接。合否には関係のない、「英語をどのぐらい習ってるの?」という質問に答えてまずは試験のやり取りに慣れてください、と言われる。この会話は合否には関係ない、といえ、一斉に全員が各自のパソコンに向かって話し出す。ただし、そこまでの説明や準備、読み進めるスピードや、確認にかける時間の差で、微妙に会話の切り出しがずれる。一番乗りで声高らかにスピーキングを披露するのは恥ずかしい。多くの声に紛れているほうが緊張しない。私はじっくりリピート機能なんかも試していたため、自分のスピーキングを多くの人に聞かれることになった。
そしてスピーキングテストも同じこと。リピートして二回までは聞けるので、その間に文章を練ったりしてると、多くの人よりも遅めの回答になる。するとみんながライティングに進んでいるころに、まだ最後の回答をべらべら披露することになる。流暢でもないのに。
準一級のライティングは要約と自由文がある。
自由英作文は予想問題を見てたから、ある程度想定していたが、移民は政府からサポートを十分に受けていると思うか、という内容だった。ないないないない、、移民が増えて日本人へのサポートがおろそかになっていることは許せない。日本は絶対移民の受け入れがノーでお願いしたい、ということをつらつらと書いた。要約問題は知らなかったが、適当に短縮した文章を残しておいた。
そのほかの選択問題はとにかく難しかった。知らない単語がざくざくあったし、長文もおそらく日本語でも理解が追い付かない。
これは私の求めている英語力じゃないな。と感じた。
私が求めているのは、ドラマが自然に理解できること、なのだ。こんなトピックいつ使うん?という英語力は求めていないのだ。これじゃ英検の勉強より、ドラマを無限に見たほうが近づくな、と思った。ただし、ドラマを無限に見ていて、これじゃいつまでたっても新しい単語は頭に入んないな、と思い、英検の勉強でもしてみるか、と思ったのだ。TOEICの勉強のほうが近づくかしら。無料の英会話レッスンとしてChatGPTも使えるらしいし。
それからひとつき半、郵送でくるはずの合否発表、いまだ何の連絡もない。